経過報告

【Voice 経過報告 第2回】「PTSDと診断された中学生が、なぜ“守られない”のか」 ―制度が動かない現実を、数字と事実で証明します―

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2025/05/25
【Voice 経過報告 第2回】「PTSDと診断された中学生が、なぜ“守られない”のか」 ―制度が動かない現実を、数字と事実で証明します―

娘は今、「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」という診断名を与えられ、登校も困難な日々を送っています。

2024年、部活動内での集団的ないじめと謝罪強要により、娘は精神的に深く傷つき、複数の医療機関を経て正式に診断を受けました。
教育委員会は2024年8月、「いじめ防止対策推進法」に基づき、このケースを「いじめ重大事態」として認定しました。

しかし、その後、何も変わりませんでした。

調査は形式的に終わり、学校は加害者との分離を拒否し、教育委員会は「第三者委員会は必要ない」と断言。
謝罪を求めたわけでもない私たちの「連絡手段の伝達」ですら、加害者側は一方的に拒否しました。

この現実は、娘だけの問題ではありません。



■ 「いじめ」は今、全国で年間68万件以上

文部科学省が発表した2022年度の統計によれば、日本全国で認知されたいじめの件数は68万件を超え、これは過去最多です。

さらにそのうち、教育委員会が「いじめ重大事態」として正式に認定したのはわずか0.13%(873件)に過ぎません。
つまり、99.9%のいじめは“重大ではない”とされ、放置されているのです。



図1:Bullying and Serious Cases in Japan (2018–2022)



■ 重大事態ですら「対応された」とは言えない現実

重大事態として報告されたケースのうち、第三者委員会が設置された割合は非常に少なく、被害者側の意向が反映されることはまれです。

娘のケースでも、「いじめ重大事態」には認定されましたが、調査の実施主体は学校のままで、教育委員会は「学校判断に従う」と責任を回避しました。



図3:Percentage of Serious Bullying Cases (% of Recognized Cases)



■ 「不登校」と「心の病」は比例して増え続けている

厚生労働省および文部科学省の調査によると、2022年度の不登校児童数は約30万人、児童精神科の通院者数は15万人超にのぼります。

この2つの曲線は比例して上昇しており、いじめなどの学校生活のストレスが、心の病を引き起こしている構造が明白です。



図2:Psychiatric Visits and School Refusals (2018–2022)



■ 恐ろしいのは、成長率そのもの

とくに注目すべきは、不登校・精神疾患いずれの数値も「年々加速度的に増加」しているという事実です。
2020年以降、学校という空間が子どもにとって“安心できない場所”になっていることが、数字として現れているのです。



図4:Year-over-Year Growth in School Refusals (%)


図5:Year-over-Year Growth in Psychiatric Visits (%)



■ 「いじめ重大事態」と診断されても、なお救われない社会

私たちの娘は、「PTSD」と医師に診断され、「いじめ重大事態」と教育委員会に認定されました。
けれど、その後に得られたのは、謝罪の拒否・調整の拒否・支援の拒否でした。

  • 「加害者は反省していない」

  • 「連絡先は渡したが無視された」

  • 「加害者側保護者も、学校も、形式的対応に終始している」

これは1つの家庭の特殊な苦しみではなく、“声を上げた子どもが救われない社会の構造”です。



■ 次回予告:拒否された謝罪、拒否された支援、そして始まった「父娘の闘い」

第3回では、重大事態認定後の学校・教育委員会・加害者側の対応の詳細、再加害行為、私たちが行った警察通告と損害賠償請求の準備など、法的・制度的アクションに踏み出した理由をお伝えします。



■ あなたの署名で、この構造を終わらせてください

Voiceでのこの署名活動は、「一人の声を社会の声に変えるため」の闘いです。

どうか、あなたの一筆を、子どもたちの“明日”のために。






■私たちの闘いを支えてください
どうか、ひとつでも多くの“声”が、彼女の背中を押す力になりますように。

■ より詳しい内容をご覧になりたい方はホームページをご覧ください。
ホームページ → https://kanagawaschoolbull.wixsite.com/index
「いじめでPTSDを患った中学生と父の訴え:「もう、声を上げても無駄だ」と言わせないために」
「いじめ重大事態でPTSDを患う被害者を救う会」
代表:被害児童の父(m(小文字エム):@singlefather28)
連絡先メール:kanagawa.schoolbullying.group@gmail.com

「いじめでPTSDを患った中学生と父の訴え:「もう、声を上げても無駄だ」と言わせないために」ホームページ

◾️署名活動ウェブサイト「Change.org」
(Change.org Japan(チェンジ・ドット・オーグ):@change_jp)
「PTSDと不登校に追い込まれた中学生を支えてください。いじめを許さない社会を。 “No more bullying.”」
 → https://www.change.org/いじめ重大事態神奈川県
 → https://bit.ly/42Guqhn

「PTSDと不登校に追い込まれた中学生を支えてください。いじめを許さない社会を。 “No more bullying.”」

◾️署名活動ウェブサイト「Voice」
(署名サイトVoice【公式】寄付と署名@voicecharity1)
いじめ重大事態に認定された女子中学生と家族が、今も苦しみの中にいます。どうか声を届けてください。いじめ重大事態認定、PTSD診断、謝罪拒否。変わらない教育現場に問う。
いじめでPTSDを患う中学生と父が訴える“いじめ重大事態”の実態と父娘2人の闘い。(いじめ重大事態認定から半年、いじめから1年いまだ謝罪なし。重大事態調査の進展なし。)

 → https://voice.charity/events/5155
 → https://bit.ly/42HUY1V

いじめ重大事態に認定された女子中学生と家族が、今も苦しみの中にいます。どうか声を届けてください。いじめ重大事態認定、PTSD診断、謝罪拒否。変わらない教育現場に問う。いじめでPTSDを患う中学生と父が訴える“いじめ重大事態”の実態と父娘2人の闘い。(いじめ重大事態認定から半年、いじめから1年いまだ謝罪なし。重大事態調査の進展なし。)

◾️「note」クリエイター向けメディアプラットフォーム

「いじめ重大事態でPTSDを患う被害者を救う会」

 → https://note.com/clean_harte7530


【支援団体サイト】
https://kanagawaschoolbull.wixsite.com/index


「子どもが“助けて”と叫んでも、誰も本気で守ってくれなかった。」
その現実を、私たちは変えていきたいと願っています。



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